3月末、被災地に取材で入った「民青新聞」記者・日隈広志さんからの情報です。
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3月30日、宮城県石巻市でボランティアに参加している青年・学生に、参加のきっかけなどを聞きました。
石巻高・石巻女子高の男女2人組。自分たち自身が被災し、地震から3日間、家族とも会えなかったが、現在はライフラインも回復。テレビを見て「何もしないではいられない」と、市のボランティアセンターにかけつけた。この日は4人一組で民家にいき、濡れたたたみ、こわれた家具などを片付けた。「ボランティアは初めて。泥を運ぶのを想像していたが実際には家具だった。その家の人とはあまり話さなかったけど、どんなことでも『助かる』と思ってくれる人がいるなら、やった方がいい」
22歳の千葉の学生。「おとといから多賀城市で活動している。インターネットと新聞で募集を見て、夜行バスで来た。仙台に拠点を置いているけど、今日は寝袋でこっちで寝る。老夫婦の家の泥を撤去したり、冷蔵庫やタンス、ふすま、動かなくなったドアの運び出しなどを9時から16時まで。地元の高校生3人と一緒に活動した。ここでは被災者が被災者を救っている状況。大丈夫な人が来たほうがいい」
18歳の愛知の高3生。「愛知でも東海大震災が来るといわれていて、震災は他人事と思えなかった。車の免許も交通手段もなかったので自転車で来た。4日前にはさいたまスーパーアリーナに顔を出し、被災者の方に声をかけたけど、返事をしてもらえず落ち込んだ。すでにボランティアが殺到していて、自分がやれる仕事はあまりなかった。多賀城市では、浸水や半壊で、片付けボランティアのニーズがあると聞き、ここに来た」
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日隈さんが取材した石巻市災害ボランティアセンター(0225-23-6011)によれば、活動希望者は事前に人数・活動開始日・滞在期間の連絡がほしいとのこと。スコップなどの道具は借りられますが、宿泊・移動手段・食料・作業用服・ゴム手袋・長靴は自力で用意が必要です。仙台駅⇔石巻専修大(ボランティアセンター設置場所)にシャトルバスあるそうです。